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東京では知名度が高いとは言えない「チャリチャリ」が名古屋で勢力を拡大していた
2025年6月10日 00:00
先日、NTTドコモが運営に参画している「IGアリーナ」の取材のため、愛知県名古屋市を訪れていました。
取材当日は朝早く集合する必要があったため、IGアリーナのある名城公園に可能な限り近い場所にビジネスホテルを借りて前日に一泊し、翌日に地下鉄で現地まで移動しようと思っていたのですが、ホテル周辺を歩いてみると意外とシェアサイクルが多いことに気が付きました。
というのも名古屋では、東京ではよく知られている「LUUP」「ドコモ・バイクシェア」「HELLO CYCLING」だけでなく「チャリチャリ」もサービスを展開しているのです。チャリチャリは元々メルカリが「メルチャリ」として開始したシェアサイクルサービスですが、2019年にメルカリがこの事業から撤退したことを機に独立。
現在はチャリチャリに名前を変えて主に福岡を中心とした九州、そして名古屋でサービス展開をしているようです。
チャリチャリは東京でもサービス展開しているのですが、エリアが上野や浅草などに限られているため存在感が薄いのですが、名古屋ではLUUPなどに引けを取らない規模でサービスを展開している模様。中心部ではかなりの頻度でチャリチャリのポートを確認することができました。
そこで筆者も、IGアリーナまでの移動にチャリチャリを使ってみることに。使い方は他のシェアサイクルサービスと大きく変わらず、クレジットカードがあれば会員登録をするだけで利用可能なのですが、料金はLUUPのような分単位の課金制で、電動アシストなしの「ベーシック」で1分当たり7円、「電動アシスト」で1分当たり17円となるようです。
たまたま筆者が訪れたポートにあったのは電動アシスト自転車のみだったので、今回はそちらを利用することに。
乗り心地は電動アシスト自転車ということもあって快適ですし、何より名古屋は東京と比べ道が非常に広く、中心部は自転車専用道路も充実していることから、都内でシェアサイクルを利用すると危険を感じることが多い狭い通路や、路肩の一時停止車両などの影響も受けることなく、非常に快適に走行することができました。
ただ道が広く交通量も多いだけに、一度赤信号に引っかかると、信号が青に変わるまでの待ち時間が結構長いのが、分単位で課金されるチャリチャリのようなサービスでは痛い所。信号に引っ掛かって1分くらい待つと、その度に走行していなくてもお金ががかかってしまう訳ですから、逆に気が焦ってしまいます。
その結果、名城公園まで移動するのに300円を超えるお金がかかってしまいました。地下鉄の駅まで歩かなくて済むメリットがあった一方で、地下鉄で移動すれば200円程度で済んでいただけに、お金の面では悩ましい……というのが正直な所。
LUUPも最近値上げを発表して1分当たりの料金が上がってしまっただけに、分単位の課金によるサービスで節約しながら移動するには、移動ルートなどもよく考えて利用する必要がありそうです。