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クアルコム、「Snapdragon 7 Gen 4」発表 CPUパフォーマンスが27%向上

 米クアルコムは、スマートフォン向けチップセット「Snapdragon 7 Gen 4」を発表した。HONOR、vivo、realmeなどから、今後数カ月以内に同チップセットを搭載したスマートフォンが登場する見込み。

 「Snapdragon 7 Gen 4」は、「Snapdragon 7 Gen 3」と比較して、CPUパフォーマンスが27%向上し、GPUのグラフィックレンダリング性能は30%高速化。さらに、NPU(AI処理性能)は65%向上している。

 また、デバイス上で実行される生成AIアシスタントや、大規模言語モデル(LLM)への対応に加え、Snapdragon 7シリーズとして初めて、Stable Diffusion 1.5による画像生成機能をサポートする。

 画像処理プロセッサーには、12bit対応のトリプルISPを搭載。動画撮影時の超解像技術のほか、AIを活用したオートフォーカスや自動ホワイトバランス、自動露出により、鮮やかな色彩表現、高速フォーカスや高ダイナミックレンジを実現し、写真や動画の撮影体験を向上させる。さらに、シリーズ初となるハードウェア電子式手ブレ補正にも対応する。

 ゲーム機能では、「Qualcomm Adaptive Performance Engine 4.0」や「Snapdragon Adaptive Game Configuration」を搭載し、CPUやGPUのパフォーマンスをリアルタイムに最適化。消費電力を抑えながら、快適なゲームプレイを可能にする。

 通信機能も強化されており、8シリーズ以外では初めて「Qualcomm Expanded Personal Area Network(XPAN)」をサポート。BluetoothはBluetooth 6.0に対応し、Bluetooth Channel Sounding機能により、イヤホンやスピーカーなど紛失したデバイスの位置特定も可能となる。

 Wi-FiはWi-Fi 7に対応し、Snapdragon 5G Modem-RF Systemは、最大4.2Gbpsのダウンロード速度を実現する3GPP Rel 17にも対応している。

 「Snapdragon 7 Gen 4」搭載スマートフォンは、HONORとvivoから今月中に発表される予定で、realmeなどのブランドも、数カ月以内に発表する見込み。