スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

Ankerの巻取式ケーブル付きモバイルバッテリーが「絶対に便利なヤツ!」でポチったらホントに便利っすわ~

 ニャんですと?!!! Ankerから巻き取り式ケーブルを内蔵したモバイルバッテリーが発売されたですと?ッ!!! 買うしか!!! 買った!!!

Anker Power Bank(25000mAh、Built-In&巻取り式 USB Type-C ケーブル)」というモバイルバッテリーで、2本のUSB-Cケーブルを「内蔵」している。直販価格は1万4990円。
巻き取り式のUSBケーブルの長さは約70cm。ケーブルを必要な長さまで引き出すとそこで止まり、再度少し引くと巻き取られていく。なお、一体型USB-Cケーブルの長さは約30cm。

 これ絶対便利なヤツ!!! と思って買ったが、結果、非常に便利であった。巻き取り式USB-Cケーブルが非常に使いやすく、モバイルバッテリーをスッキリと携帯できる。

 また、一体型USB-Cケーブルも便利で、ストラップのように使ってバッテリーを指に掛けて持ち歩けるのがイイ。

 モバイルバッテリーと2本のUSB-Cケーブルが一体化しているので、ケーブルの携行し忘れがないのが実用的。2台のデバイスを同時に充電できるのも便利だ。

 いや~便利っすわ~。今後はこういうケーブル内蔵式が主流になって欲しいっすわ~。

 ちなみに、これまではモバイルバッテリー+巻き取り式USB-Cケーブルというセットで持ち歩くことが多かった。たとえば↓こんな感じ。

薄紫色のモバイルバッテリーはAnker「Anker Power Bank (20000mAh、22.5W、Built-In USB Type-C ケーブル)」で、USB-Cケーブル×1本を内蔵している。その隣にあるのが「片側巻き取り式」のUSBケーブルで、オウルテックの「katamaki」だ。「出先で2台のデバイスを充電するかも」という場合に上記のような組み合わせで携帯。

 片側巻き取り式の充電用USBケーブルは、携行時も使用時もケーブルが絡むことなくスムースに使えてイイ。引き出す程度の手間で使えて、再度引くと自動で巻き取られる。容積的にもコンパクトなのでモバイル用途によく向くと思う。

 そういう片側巻き取り式USB-Cケーブルがモバイルバッテリーに内蔵された! 予想通り便利! ガンガン使ってゆきたいッ!!! てな感じなので、以降、このモバイルバッテリーをレビューしてゆきたいッ!!!

2本のUSB-Cケーブルと2つのUSB給電を備え、容量は25000mAh

 まずは「Anker Power Bank (20000mAh、22.5W、Built-In USB Type-C ケーブル)」の概要から。

 前述のとおり巻き取り式のUSB-Cケーブルとストラップ的に使えるUSB Type-Cケーブルを内蔵しており、どちらもデバイスの充電に使えるほか、バッテリー本体の充電にも使える。バッテリー本体を充電するときも、別途ケーブルを使う必要がなくてお手軽。

巻き取り式USB Type-Cケーブルとストラップ的にも使える一体型USB Type-Cケーブルを内蔵。巻き取り式のUSB Type-Cケーブルの長さは約70cm。一体型USB Type-Cケーブルの長さは約30cm。

 容量が25000mAhのモバイルバッテリーで、最大165Wの出力がある。単ポートでの最大出力は100W。同時使用するポート数での最大出力の違いはメーカーの製品ページをご参照いただきたい。

 メーカー公称では、MacBook Airを1回以上充電可能で、iPhone 16なら4回以上充電可能。バッテリー切れからの充電は、MacBook Pro 16インチを約33分で50%まで、MacBook Airを約33分で50%まで、iPhone 16を約25分で50%まで、Galaxy S25を約32分で50%まで充電可能。

モバイルバッテリーとして25000mAhと大容量なので、ノートPCやタブレットの充電にも役立てられる。

 2本の内蔵USB Type-Cケーブル以外にも、USB Type-CポートとUSB Type-Aポートを搭載。全て使えば同時に4台のデバイスを充電できる。

本体側面にUSB Type-CポートとUSB Type-Aを備える。

やっぱり便利なディスプレイ、安心感のある保護システム

 Ankerの高機能系モバイルバッテリーなどには、ちょっと便利なディスプレイが搭載されていたりする。たとえば「Anker Prime」シリーズとか、「Prime Charger 250W」とか。

「Anker Prime」シリーズモバイルバッテリーのうち、「Anker Prime Power Bank (12000mAh、130W)」のディスプレイ表示例。給電や充電の詳細が表示されたり、バッテリーの状態が表示されたりする。
USB急速充電器の「Anker Prime Charger (250W、6 Ports、GaN)」のディスプレイ表示例。非常に詳細な動作状況が表示される。

 モバイルバッテリーやUSB充電器を使っていて「いま、どのくらいの出力になってるのかな?」と疑問に思うことが多かったりする。そのとき、上記のようなディスプレイがあると、「おっ急速充電中だ」とか「低出力で充電中らしい」みたいなことが克明にわかって便利でありかつ興味深い。

 で、今回レビューしている「Anker Power Bank(25000mAh、Built-In&巻取り式 USB Type-C ケーブル)」もディスプレイを搭載している。このディスプレイにも充電状況の詳細が表示される。

モバイルバッテリーの動作状況がリアルタイムで表示される。各ポートの出力やバッテリーへの充電状況、あるいはバッテリーの劣化具合などもわかる。※画像はメーカーWebサイトより抜粋。

 このディスプレイ便利なんスよ~♪ 入出力W数がリアルタイムでわかってスッキリ。また、場合によっては「あれ? 給電できてない? もしやこのケーブルがダメなのか?」的な発見にもつながる。

 USB Type-Cケーブルによってはデバイスとの相性があるようだが、こういうディスプレイがあると「このケーブルとこのデバイスは相性が悪い」みたいなことがわかったりする。そしてケーブルを処分して相性問題をなくして最適化された環境にしていける! みたいな?

 あとAnkerのモバイルバッテリーやUSB充電器には、独自の保護システムが搭載されていたりする。このモバイルバッテリーもそうだ。

 さらに「ActiveShield 2.0」と呼ばれる保護・管理システムも搭載しており、1秒あたり約35回の温度管理と接続端末の保護を実行するとのこと。より高い安心感とともにモバイルバッテリーを使っていける保護システムだ。

 あとAnkerは「モバイルバッテリー/ポータブル電源回収サービス」を提供している。使用済みなどのモバイルバッテリーをメーカーが回収するというサービスだが、アフターサポートもシッカリしているので「どうやって破棄すれば?」的な問題がアリガチなモバイルバッテリーも安心して購入できる。

ちょっと大きめ・重め、ディスプレが傷付きそう、コンセント直差し非対応

 巻き取り式と一体型の2本のUSB-Cケーブルを内蔵しており、さらにディスプレイ搭載という点で満足度が非常に高い。だが、容量が25000mAhということで、大きめ・重めのモバイルバッテリーではある。

 具体的な大きさは約158×54×49mm。重さは約595g。携帯感は250ml缶飲料というイメージで、容積的には「まあ、いっか」的な許せる感。だが重さ的には600mlペットボトル程度あるわけで、「今日はコレ……携帯しなくていいや」みたいな気分になることも。

そこそこ嵩張り、けっこー重いのであった。でもまあ高い機能性と容量があるので、まあまあ許せるサイズと重さという気分になる。

 あと、Ankerのこのタイプのディスプレイを搭載した製品って、ディスプレイ部表面がツルツル。傷付きやすそう~、みたいな? また、ディスプレイ部が湾曲しているので、保護フィルムなども貼りにくい。なので正直、「またこの光沢局面ディスプレイだ~」とネガティブな印象になってしまう。

ディスプレイ面はツルテカな感じの樹脂素材で、四方がカーブしているタイプ。

 でもAnkerのこのタイプディスプレイ搭載製品の多くには専用ケースが付属しているの。なので、まあそのケースに入れればディスプレイ面を傷付けにくいとは思う。

付属のケース、というか、ポーチ? しっかりした作りだ。
モバイルバッテリーを入れた様子。ほぼピッタリ。USBケーブルなどの小物が入る余地もある。
ストラップ的に使えるUSB Type-Cケーブルを外に出して使うこともできる。というか、巻き取り式でないほうのUSB-Cケーブルもポーチに収めようとすると一手間かかるが、写真の状態で収めると手間がかからない。また、ポーチから出たUSB Type-Cケーブルに指を掛けて持ち運べるので、写真の状態で収めたほうが便利かも。

 あと、ちょっと残念というか、希望というか……「このモバイルバッテリーがコンセントに直差しできたらなぁ」みたいな? ソレができれば出張用などでガシガシ使うモバイルバッテリーとしてパーフェクト度がさらに高いだろうと思う。でもまあ、その分、さらに重くなったり大きくなったりするのかもしれない。

 といった感じで微妙にネガティブな要素もあるわけだが、それらを遙かに上回る使い勝手と満足感がある「Anker Power Bank(25000mAh、Built-In&巻取り式 USB Type-C ケーブル)」。巻き取り式のUSBケーブル内蔵ってホントに便利なので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。