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「Nothing Phone (3a)」発売、カメラは3眼に 記憶を整理する「Essential Space」搭載
2025年4月8日 12:00
Nothing Technologyは、新型スマートフォン「Nothing Phone (3a)」を発表した。4月15日に発売される。価格は5万4800円~。本日から予約を受け付ける。
SIMフリーモデルのほか、MNOとして初めて楽天モバイルでも取り扱われ、限定カラーのブルーがラインアップされる。SIMフリー版の価格は8GB/128GBモデルが5万4800円。12GB/256GBは5万9800円。
「Essential Space」で記録を便利に
Nothing Phone (3a)は、英Nothing Technologyが開発したAndroidスマートフォン。デザインは、日本古来の文化や衣装などを参考にしており、これまでアクリルだった背面はガラス素材にすることで強度を高めている。ディスプレイの最大輝度は3000ニトで、サイズも6.77インチと大型化している一方、厚さは前モデルから0.1mmほど薄くなっており持ち心地を向上させた。
本体側面に「Essential Key」を搭載する。写真を撮影した際などに、Essential Keyを押すと独自機能の「Essential Space」に撮影した場所やその名前などが記録される。記録した情報は自動的に整理され、思い出したいときにEssential Spaceに聞くと情報を提案し、それをもとにユーザーに行動を提案するといった機能がある。ボイスメモにも対応する。現時点では登録制のベータ版で、利用者の意見を聞いて改善を重ねていく。
「クリエイティブに生活を便利にする」ということを目指した機能で、クリックひとつで使えるようにするべく専用の物理キーを電源キーの下にEssential Keyというかたちで搭載した。日常で「いいな」と思ったものを、記憶するようにNothing Phone(3a)のなかに残すことができるとする。
カメラは3眼に進化
アウトカメラは3眼構成にアップグレードした。5000万画素のメインカメラと望遠カメラ、800万画素の超広角カメラを搭載する。望遠カメラは、レンズが5枚重ねでデジタルズーム含めて最大30倍のウルトラズームを備える。メインカメラのセンサーは従来モデルと同じだが、サムスン電子と機械学習を用いてカスタマイズした。
「TrueLens Engine 3」によるオンデバイスAIでの画像処理のほか、8枚のフレームを1枚に合成する「ウルトラHDR」の機能を搭載している。TrueLens Engine 3は常に画像処理を行うが、ウルトラHDRはユーザーがオンオフできる。
カメラアプリも、ユーザーインターフェイスが刷新されており、ズームインジケーターを使いやすくするなど改良されている。シャッターボタンを長押したときに、連写するか動画撮影するかを設定で切り替えられる。プリセット機能が新たに追加され、デフォルトで選べる4つの色味に加えて、自分好みの設定を保存できるようになった。
Nothing OS 3.1搭載、カスタマイズ性が向上
搭載されるOSは、Android 15をベースにした独自の「Nothing OS 3.1」。3年間のOSアップデートと6年間のセキュリティアップデートが提供される。
ロック画面のウィジェットのカスタマイズ性が向上しており、方位コンパスや懐中電灯などを配置できる。また、友人などと手軽にコンテンツを共有し、コミュニケーションがとれる「共有ウィジェット」やよく使うアプリが整理される「スマートドロワー」が利用できる。
また、新たなアプリとして「Nothing Gallery」が用意される。これまで独自の画像ビューアーがなかったことから新たに搭載されるもので、今後ほかの機能とも連携する予定という。特徴的な背面が光る「Glyphインターフェイス」やOpenAIの「ChatGPT」との連携は今モデルでも継続している。