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ドコモショップで「Gemini講座」、分かりやすい解説で初心者をサポート
2025年5月21日 16:50
インストールから使用までを網羅
21日、東京都内のドコモショップで開催された「AIを使ってみよう(Google Gemini 編)」(Gemini講座)には都内在住の60代女性3人が受講した。講座は、生成AIについての解説に始まり、Geminiのインストールから実際の使用例までを体験できる内容。
参加した女性らは、各自が持ち寄ったスマートフォンでGeminiを利用し、あいさつ文の作成や旅行プランの策定などを通じてAIの使い方を学んだ。便利に生成AIを使う方法を学べる一方で、生成AIにつきまとう問題である虚偽の回答「ハルシネーション」や画像生成で意図せず著作権を侵害する危険性なども学べるプログラムになっている。今回のGemini講座にはグーグルも協力している。
参加した女性はGeminiについて「使いやすい。無料というところも良い」と感想を話した。また「簡単に質問しただけでたくさんの答えが返ってくる。本当に相談相手がいるかのようで楽しい」という声も聞かれた。
ユーザーとの接点を強化
実施の背景には、日本の生成AI利用率が諸外国と比べて低い水準にとどまっていることがある。ドコモとしても、ショップでの講座開催は既存ユーザーとの接点を高められるなどのメリットがある。
NTTドコモ コンシューマサービスカンパニー リアルチャネル戦略部 ブランドショップ ショップアセット担当主査の中島伸悟氏は「(ドコモスマホ教室は)もともと、スマホの使いこなしが難しい方向けのサポート。ユーザーとのつながりを強めたいというところから始まった」と取り組みの意義を説明する。スマートフォンをベースに、さまざまなサービスが展開されるなかで、受講したユーザーがそれらを享受できるようにしていきたいと思いを語った。
また、3Gサービスの「FOMA」は、2026年3月末で停波が予定されている。FOMA端末からスマートフォンへの乗り換えも増えるとみられることから、乗り換えたばかりのユーザーのサポートもしていきたい考え。
今後、Gemini講座の発展やそのほかのAIサービスについて取り上げることも検討したいという。Gemini講座は、全国のドコモショップ2048店舗で開催される「ドコモスマホ教室」で順次、開講される。